2025年3月16日第92回句会を行いました

· 句会

三寒四温とはよくぞ言ったものです。でもようやく重いコートとはおさらば出来そうです。今月はあたらしい方が、3人もいらっしゃって、いよいよ熱い駅前句会です。 

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席題は『花冷え』 高得点句は?!

花冷の三角形に窓がある

岡野 直樹   席題

一読すると???。助詞をうまくひねりました。「三角形のように窓がある」と言う実景か、本当に「窓がある三角形がある」と読むのか、これだと直感に頼るしかないですね。「花冷え」なら有りそうと思わせます。実景か直観か。はたしてその両方か?そこを面白いと思えるのか?俳句ならではの議論です。

入院の悪友に告ぐ春一番

宮田 和典   探題:悪友

切ない句です。「春一番」が病室の窓から見えるかどうかが議論になりました。でも「告げる」のだから、きっと窓もない部屋にいるのではないかと。そうするとERか何かにいるのかもしれません。それとも、もう長く入院しているのでしょうか?それでも春は巡って来ます。明るい兆しがみえませんか?

君の置き忘れた傘を捨てる春

白爛      探題:傘

これも切ない句です。そして俳句的にもとても面白いくです。575を無視した破調です。季語の「春」の前で切れていて、取り合わせとしても、意外性があって優れています。主人公は男でしょう。いつまでもうじうじしている自分。ついにそんな自分に踏ん切りをつけます。季節は「春」。新しい恋がまっています。

神様とラップでバトる木ノ芽時

植田かつじ   探題:木ノ芽

「木の芽時」とは「春になり、さまざまな木が芽吹く頃のこと。」です。これは何の説明もいらないでしょう!文句なしに楽しい句。偶然でしょうか。「木ノ芽」とノをカタカナにすることで、未来感が強調されています

次の句は互選では次点だったものの大胆な句で、合評の中で評価が高まりました。

弟に雪崩私は一〇五歳

白爛      探題:雪崩

「雪崩」でこの発想です。そしてまたしても破調。105歳のお姉さんでしょうか?。遠い記憶の中で雪崩で亡くなった弟さんを思い出しています。でも何も言っていませんよね。読者に大胆に委ねられています。それだけ味わい深くなりました。