三寒四温とはよくぞ言ったものです。でもようやく重いコートとはおさらば出来そうです。今月はあたらしい方が、3人もいらっしゃって、いよいよ熱い駅前句会です。

席題は『花冷え』 高得点句は?!
花冷の三角形に窓がある
岡野 直樹 席題
一読すると???。助詞をうまくひねりました。「三角形のように窓がある」と言う実景か、本当に「窓がある三角形がある」と読むのか、これだと直感に頼るしかないですね。「花冷え」なら有りそうと思わせます。実景か直観か。はたしてその両方か?そこを面白いと思えるのか?俳句ならではの議論です。
入院の悪友に告ぐ春一番
宮田 和典 探題:悪友
切ない句です。「春一番」が病室の窓から見えるかどうかが議論になりました。でも「告げる」のだから、きっと窓もない部屋にいるのではないかと。そうするとERか何かにいるのかもしれません。それとも、もう長く入院しているのでしょうか?それでも春は巡って来ます。明るい兆しがみえませんか?
君の置き忘れた傘を捨てる春
白爛 探題:傘
これも切ない句です。そして俳句的にもとても面白いくです。575を無視した破調です。季語の「春」の前で切れていて、取り合わせとしても、意外性があって優れています。主人公は男でしょう。いつまでもうじうじしている自分。ついにそんな自分に踏ん切りをつけます。季節は「春」。新しい恋がまっています。
神様とラップでバトる木ノ芽時
植田かつじ 探題:木ノ芽
「木の芽時」とは「春になり、さまざまな木が芽吹く頃のこと。」です。これは何の説明もいらないでしょう!文句なしに楽しい句。偶然でしょうか。「木ノ芽」とノをカタカナにすることで、未来感が強調されています。
次の句は互選では次点だったものの大胆な句で、合評の中で評価が高まりました。
弟に雪崩私は一〇五歳
白爛 探題:雪崩
「雪崩」でこの発想です。そしてまたしても破調。105歳のお姉さんでしょうか?。遠い記憶の中で雪崩で亡くなった弟さんを思い出しています。でも何も言っていませんよね。読者に大胆に委ねられています。それだけ味わい深くなりました。